甲組乙組ともにグループリーグを2位通過で突破し
いよいよ決勝トーナメントの始まりとなる
2位通過はグループリーグ1位通過の対戦相手を抽選で引くことになる
抽選結果はどちらも対戦したことがある相手
そのため戦い方を確認し易いと思っていたが、実際はそうではなかった
乙組の試合が先に行われた
試合の目標は開始5分で得点を奪うこと
そして1vs1の強度を高めて、確実にボールを奪い攻撃に素早く繋げるということを伝えた
相手を知っているとはいえ、グループリーグを1位通過してきたチーム
油断は出来ない相手
そんな中、開始3分にサイドの突破から逆サイドの選手が中に入り込み無人のゴールへ流し込む
さて一つ目の目標がクリアされる
このゴールによって相手は前がかりになるが基本はロングボールを蹴り込んでくるのみ
そのためこちらがボールを保持して、サイドからチャンスを伺う
前半は終始ボールを保持し、ペナルティエリア内への進入回数を増やすが
得点までは奪えず1−0で前半を折り返す
後半も開始5分で得点を奪うことを目標に挑む
しかし反対に相手に開始4分でフリーキックを直接打ち込まれる
1−1となったこの試合
ここからが我々の力を試される時間となる
相手は8人全員がペナルティエリア付近に陣取り
完全にPK戦狙いのシフトに打ちでた
ここからはハーフコートゲームへと変わる
ボールを右へ左へと回しながら、穴が開くことを狙い、隙間を見つける
何度も何度もペナルティエリア内に進入するのだが最後の最後で弾き出される
我慢強く何度もボールを揺さぶる
残り1分を前に今までのジャブの様な両サイドへの揺さぶりが功を奏す
右サイドからクロスを入れると相手GKがポジショニングを誤り
我々のFWが無人のゴールに流し込む
ゴールから1分後試合終了のホイッスル
苦しんだ試合展開であるが見事準決勝に進出する
準決勝に進出した他の3チームは全て予選を1位通過している
ここでひっくり返すことが出来た
次に甲組の試合が始まる
甲組の試合目標も開始5分で得点を奪う
そして、相手にシュートを打たせないということ
キックオフ待つ時に相手のフォーメーションを見て
この試合も簡単にいかない事を予感させた
相手はFW1枚以外を残して全員ペナルティエリア付近にベタつき
我々は相手のこの守備体形に少し焦りを見せてしまう
確かに今までこの様な作戦を用いられたことはなかった
乙組含めてこの日が初めての体験
そのため私自身も多くのことを準備出来たわけではない
それでも我慢強く急がずに相手を揺さぶり続けることを提案していたが
子供達の心理的ストレスは大きくのしかかる
前半は0−0で得点を奪えずに終わる
逆に相手にはシュートを打たせることもなくハーフコートゲームで折り返す
後半戦も難しい時間帯が続く
攻め急いでしまいなかなか思うようにいかない
それでも残り5分ついに均衡が破られる
バイタルエリアでワンツーでサイドに抜け出し
更にそのボールを折り返す
複数の選手が交差する中
最後にボールに触れたのは途中出場した選手
チームのボルテージが一気に高まる
この試合の相手も最初からPK戦狙いで試合に臨んできた
そこを撃ち負かせるようになったのは強くなった証だが
攻撃パターンを持ち合わせていないという課題も出た
この様な経験は非常に稀だ
日本代表がアジアで戦う時に相手にベタ引きされる感覚はこんな感じなんだろうな
どうこじ開けていけばいいのかを考えさせられた
これは指導者として成長のチャンスを感じた
準々決勝を突破しついにベスト4進出
甲組乙組ともに2年連続でベスト4
次の試合両チーム勝てば市長杯の出場権を獲得出来る
楽しみな戦いはまだ続く
Enjoy Football