今回は異例の大会となった高校サッカー選手権
コロナ禍で難しいシーズンとなった高校生たち
各種大会が中止となり、代替大会が開催されたが
全国大会は選手権のみ、そのためこの選手権に懸ける思いは
どの学校も、どの高校生たちも強かったはずだ
多くの方々の努力によって地区予選からしっかりと開催され
年末年始に無事に開催された
例年通りの開催とは少し異なり、スタジアムでの観戦が制限され
応援もない少し寂しい環境ではあった
しかしこれがテレビで観てる側としては面白い発見がたくさんあった
選手たちのコミュニケーション、仲間を鼓舞する声
指導者の選手へのコーチング、時には熱くなる声
また前評判通りの学校が順当に勝ち上がる大会となった
力の差はもちろんあったが、前回大会での経験を積んでいる選手が多かったことも
大きく影響していただろうか
今回の大会は帝京長岡と昌平、神村学園に注目していた
共にテクニカルでポゼッションを主体とするサッカー
良い姿勢でプレーする選手たちが多かった
ボールコントロール、視野の確保(認知)、ポジショニング
これらのレベルが高かった
特にこの3校には優秀な1年生選手がいる
上級生と比べて見た目の体格差が見受けられたが
この体格差を影響させないプレーぶり
ジュニア・ジュニアユース年代で基礎技術、個人戦術を取得し
考えてプレーすることを習慣化したのだと思う
特に帝京長岡の廣井蘭人選手、神村学園の大迫塁選手のボールを受けるポジションは
自分好みであった
人に接触しないようにスペースを見つけてボールを引き出す
これは相手DF間でもらうことが多かった
そして前を向いてプレーすることを意識していたように思う
一番衝撃だったのは神村学園の福田師王選手
得点こそ多くはなかったが、1プレー1プレーに大きな可能性を感じさせた
普通の選手ならヘディングで処理するボールを必ずマイボールにしようと胸トラップで収める、特殊な身体能力もあるだろうがそれを可能にする技術の高さも目立った
昌平高校監督の言葉にあるように
【最後は技術】という考えは共感できる
結果を求めるのであれば、勝つサッカーをすれば良いが
やはり5年10年後の選手の将来を考えるとどの様に育成していくべきなのか
考えられる
面白い選手、可能性のある選手達には正確な技術が備わっている
そこに考える力と情報を収集する力、そして応用する力が備われば
育成年代では完成された選手に近づくのかなと思った
最後は技術
認知、判断、選択、実行
それを発揮できるメンタル
育成は奥が深い
-Enjoy Football-
-快乐足球-
Shintaro Asano