チャイニーズドリームを掴むのか⁈ 街クラブサッカー指導者+経営者

中国タウンクラブ経営5年目、指導者としては15年目。 世界に羽ばたく選手と指導者の育成

中学生クラスの存在意義

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日本のいわゆる“選手権”こと全国高校サッカー選手権大会は中国国内でも大きな注目を集めている



中国のSNSサイト内でも多くの中国人が現地でのレポートや動画を投稿している



中でも埼玉スタジアムで行われた決勝戦の試合では中国人のサッカー通の多くの方々が現地で試合を観戦していた



日本にはそんな選手権という日本のサッカー少年たちにとっての大きな目標がある



あの学校に行きたい、憧れの先輩がいる学校に行きたい、あの学校のユニフォームを着たい
など多くの理由があり、目標がある



しかし中国ではどうだろうか



現時点で日本の選手権は憧れであり、羨ましく思う存在でしかない


そこを目指すとか、同じような大会を作り上げていこうという意欲は見られない
それは多くの背景が存在している


いくつか挙げると



まずは教育文化
中国は学力社会、良い高校に進学し良い大学に進学し良い会社に就職する
これが中国の子供達には課せられる
ましてや未だに根付いている一人っ子家庭だけに、子供に対する負担は大きい

自由にサッカーをやれる時間が制限され、徐々にサッカーからフェードアウトしていく
サッカー人口が極端に減っていく





国土の広さ
国土の広さも大きな問題でサッカー協会が統制できない環境も大きな問題

各省、各県、各市、各地区にそれぞれサッカー協会が設けられている中国だが

これが上手く働いているとは思えない現環境  難しい



日本とは違う育成システム
学校チーム、クラブチーム、サッカー(体育)学校、プロクラブ下部組織
中国国内の育成環境はこれらに分類される


中でも中国が今力を入れているのが校园足球(学校チーム)の大会整備や活動だ
一般の学校チームとサッカー学校が参加できる大会がある
これは日本の選手権に近いものにあたる

しかしこの大会のメインは小学生年代
中学生、高校生年代の大会もあるが、小学生年代の大会から比べると大幅に参加数が減る
これは先ほど述べたようにサッカー人口が極端に減るからだ



これらの背景があることで中学生以降のサッカー人口やサッカー環境は残念ながらいいものではない、ましてや力を入れようという意識を感じられない



そのためこれからの中国の育成環境を整えるためにはこの問題もクリアしていかなければならない



最近中国のSNS内でも頻繁に中学生年代の育成環境に関して訴えているが



多くの方が賛同すると言ってくれるのだが、難しい、時間がかかる、中国の文化的背景は変えられないなどという言葉をもらう


まずはサッカー出来る環境を提供し、何か目標となるものを見つけ
一生懸命取り組めるチームを作っていく


誰かがやらなければ何も起こらない



これはチャンス、まずは自分たちが変えてやろうと思っている

ここまで読んで頂きありがとうございました
非常感谢