チャイニーズドリームを掴むのか⁈ 街クラブサッカー指導者+経営者

中国タウンクラブ経営5年目、指導者としては15年目。 世界に羽ばたく選手と指導者の育成

世にあるパワハラ問題

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近年日本のプロクラブでも起きているパワハラ問題ですが
中国でも様々な指導方法を目の当たりにしてきました

※指導というのかパワハラというのかは個人の判断にゆだねたいと思います
そのため今回紹介していく内容に関しては指導という言葉で統一させて頂きたいと思います※

これまで中国での育成に携わってきて多くの選手やチーム、またクラブを観てきました
その中でも印象に残っている指導や保護者の対応をここでは紹介していきたいともいます

1:某育成クラブ
このクラブはプロの下部組織ではないのですが、その地域では育成に長けたクラブとして有名で指導者の方も名将といった感じでした(風貌が)
このクラブとは夏の大会で対戦しました、彼らからすると我々のクラブは無名で苦戦するほどのチームではないという感覚だったのでしょうか

試合展開は点の奪い合いで3-3と我々が追いついたときにGKが交錯してプレーが止まり相手監督はGKの様子を見にピッチへ、GKと会話をしていると唐突にパチン!という音がピッチ内に響き渡りました

それから相手監督はGKの頬を往復ビンタ…日ごろからやられているのか他の選手たちは驚くことなくGKの選手は監督の顔をじっと見たまま

衝撃を受けた瞬間でした、こういう指導はたぶんいたるところで行われているのでしょう
ちなみに試合は4-3で我々が負け、最後は相手監督が笑顔で握手してきました
勝ってなかったら、俺が往復ビンタされていたのか笑


2:某小学校チーム
これは冬の大会の時に出会ったチームなのですが
チームの監督は外部コーチとして雇われているであろう、おじいさんコーチ
引率に若い男女の先生がついていました
小学5.6年生のチームなのですがおじいさんコーチはウォーミングアップから選手を罵倒します。若い先生方はあまりの迫力にビビッて何も言えない状況。
これが試合が始まったら更に激しくなります
マイチェアに座り、たばこを吹かしながら選手たちに対してコーチング?(罵倒を浴びせます)
交代でベンチに戻ってくる選手は涙を浮かべながら…
サッカー好きなのかな、本当に楽しんでいるのかなと感じてしまいス

しかし悲しかなこのチームはそれで試合に勝つという結果を得ます
そのためこれが正解だと捉えてしまう…これは一つ中国サッカーの改善点だと思います


3:練習最後によく見る光景
練習の強度が足りなかったのか…
うさぎ跳びを練習の最後に行うクラブや指導者がやたらと多いこと
これは選手を壊しかねないといつも心配しています
私のクラブのコーチ達にはそういったトレーニングはいらないと伝えています
サッカー楽しかったなという気持ちで練習を終えてもらいたいのが私の考え方なので
最後に苦しいとか、痛い思いをする練習は適切な指導なのかなと疑問に思います


今回は私が特に印象に残っている疑問を抱いてしまう指導方法について書きました
これから指導者育成に力を入れていきたい我がクラブではこれらの体験を踏まえて
しっかりとマニュアル建てパワハラ、体罰、虐待のないクラブを作り育成のあり方を広めていきたいと考えています