これは中国人の子供にとらわれず
どの国の子供にも共通していることなのかもしれませんが
ここは私が率いている中国人の子供達に対しての取り組み方を紹介させて頂きます
まず中国の教育は応試教育といわれいわゆるテスト、受験のための詰め込み式教育といわれています
そのため課題を提示したらその課題を解決しようと一生懸命になります
その力はもの凄いです,黙々と取り組みます
ではサッカーは課題を提示されたものを解決していくスポーツでしょうか
私は違うと思います、試合中に起きた課題を見つけだし、それを修正し解決しゴールを導きます
中国人の子供たちの一番の問題点は
試合中に発生した課題/問題を見つけ出すことが出来ない
試合中に同じ問題を何度も繰り返す
だから上手くいかずにイライラする
イライラしてプレーが雑になる、諦める
これは中国代表チームや中国スーパーリーグのチームでも珍しくないことです
それは試合中に課題や問題を自ら発見することが出来ていないからだと思っています
私はこういった部分を目の当たりにして
子供達には自ら考えてサッカーを楽しんで欲しいという考え方になりました
しかし、基本的な技術は徹底的に植え付けます
そこは中国人の強み、技術の向上は日本人にも引けを取らないものを持っています
まずはサッカーを楽しむためにはボールをしっかり扱えるようになること
そこは子供たちにしつこく伝えています
サッカーの一番の目的はゴールを奪うこと
そのためにはボールをコントロールできなかったら相手より多くゴールを奪えないと唱えています
これはエンジョイクラスでもレベルアップクラスでも学校のチームどのクラスでも同じことを言っています
その結果ゴールを奪う姿勢とドリブルでボールを運ぶ能力は高まっています
これはあくまでゴールを奪うための方法を伝えているということで
ドリブルに固執したものではありません、ドリブル集団でもありません
子供たちはゴールを奪うことにやる気になり
そのために何をするべきかを私は子供たちに促します
- どこにたらゴールを奪えるか(ポジショニング)
- どこをドリブルしたらボールを失わずにゴールできるか(空間認知)
- どこに走れば仲間からパスを受けられるか(スペース把握)
- ボールを奪われたら奪い返す(自分のボールの価値)
エンジョイクラスには簡単なものを促してよりサッカーらしさを生み出しています
これ以上のことは要求しません最大の目的は楽しむこと、その中で勝つこと、ゴールを決めること
レベルアップクラスや学校チームにはもう少し細かい
ポジショニングや身体の向き、ボールの置き所
守備の方法など少し専門的なことを伝えています
しかしここでも同じ最大の目的は楽しむこと
保護者も最近ではこのことを理解してくれていて
外からのうるさい罵声はなくなりつつあります
教育上の違いなので保護者もまだまだ何かをやらせる意識が強いのは私も理解できます
最初に出てきた応試教育で育ってきた中国人指導者や先生は子供たちに~しろ、~させるななど
子供たちに強要させている言葉使い
トレーニング等も子供たちからは笑顔が見れない練習
つまらなそうだなと常々感じる
子供たちをやる気にさせるには楽しませる、笑顔にさせる
サッカーの目的は明確、目的のための手段を自ら探し、習得し達成させる
目的を達成させる途中には必ず課題が出てくる
そこをどのように解決していくかこの力を上手くつけさせて
引き出すことが出来れば、どんどん成長していくと思っています
それが指導者の役割の一つだと考えています
同じ考えの指導者仲間が増えていくことを期待し仲間になってくれることを楽しみにしています
ここまで読んで頂きありがとうございました
非常感谢大家