チャイニーズドリームを掴むのか⁈ 街クラブサッカー指導者+経営者

中国タウンクラブ経営5年目、指導者としては15年目。 世界に羽ばたく選手と指導者の育成

久々のブログ

ここ最近は思うようにことが進まない闇期に突入している感覚

それもそのはず中国蘇州は梅雨に入りここ数日は雷雨、クラブの練習もまともにできない状況が続いている

 

夏に向けてこれからは忙しくなっていく

7月は学校の女子チームが2つの大会に参戦する

そのため学校の練習はほぼ毎日夜に行われる予定

 

今年はクラブのサマースクールを1ヶ月間の活動に制限した

それでも2拠点の練習グランドがある為、忙しさは増していく

 

そして契約している2つ目の小学校男子チームの練習は朝から行われる

11月の大会に向けてこの夏の練習は成長の欠かせない時間となる

先日この男子チームの新メンバーセレクションが行われ新たに2.3名の選手が加わる

 

また、新2年生のセレクションも別に行われ10名の選手が選出された

選抜基準は主にスピード、俊敏性、ボールコントロール、模倣する能力

模倣する能力とは一度デモンストレーションで見た動き再現できるか

また、改善するべき点を理解出来るかという部分に当たる

 

夏の練習から彼らが参加してくるのは非常に楽しみだ

 

クラブ内部で企画していることが1つ1つ実現できるように

この7.8月の期間はしっかり準備して9月の新学期に一気にjump upできるように

頑張っていきましょう!!!!!

 

Enjoy Football

やっぱり難しい中国でのクラブ経営

クラブ経営をする上で

環境なのか、人材なのか、資金力なのか、経営力なのか、サービスなのか、顧客目線なのか

それは全てが必要なものだと感じるが

 

中国において

環境と人材はどうしても補うことが出来ない大きな問題がある

正直、経営力は経験と知識がものをいうと考えており

サービスや顧客目線は私が徹底して行なっている

 

そしたら環境と人材をどうしていこうか

日々の悩みはこれに尽きる

今ある環境が当たり前ではなく、いつ失うかわからない

そして中国のサッカー環境は非常に難しい

 

最近は小红书や微博といったSNSからクラブの指導者になりたいと

問い合わせが連日来ている

 

基本的には95年生まれ以降の若者達だが

私が丁寧に返信を返しても返事が返ってくることのない人もいる

まず返して来てくれたら相手にできる

 

そこから第一関門に入る

まず履歴書を送ってくるかどうかだ

ここで問題なのが履歴書を持っていない、作ったことがないという人に対しては

申し訳ないがその後の連絡はお断りしている

 

彼らの経歴が分からず、どんな身分なのかもわからない人に我々クラブの指導現場に立てる資格はない

 

次に履歴書の内容だ

即席、内容不十分、ふざけた証明写真、これらは論外だ

こちらの時間を無駄に出来ない

 

どんどん淘汰されていき

履歴書として十分な内容の方達とここで初めて面接の決定を行う

そして面接をして、我々クラブにふさわしいかどうかを判断し

その後試用期間を設けて働いてもらう

 

これまで私が1人で経営してる時は規模も大きくなく

直接面接して、採用していたが

今は時間の限りもあり、適当な人を雇うのではなく

ふさわしい人を雇えるように、中国人スタッフがフィルターとなって

人材を淘汰していく

 

これらの工程によって

可能性の高い人材を獲得できるようになっていくと信じている

人材の獲得が上手くいけば、自ずと環境も整っていく

中国サッカーの発展に貢献していきたいという志を持っている人が集まれば

育成環境の改善が重要だということを理解し、そこに力を注ぐことになる

 

私は我々クラブはその信念を持って

これからも活動を続けていく

 

 

Enjoy  Football

優秀な人材とは?

 

我々クラブにとって即戦力となる人材が加入してくれた

私は彼の行動力にまず感銘を受けた

 

彼との出会いはTwitter

私のTwitterは中国のサッカー関連、中国サッカー育成環境をメインに発信している

そんな私のツイートを彼は日頃から見てくれていたようで

 

DMが彼から届いていた

私は彼のDMを2日後くらいに目にして

返信をする、WeChatを交換し直接の連絡をスタート

 

直ぐにテレビ電話で話をすることに

話をしていくと、我々のクラブに加入したいという

彼は日本のスポーツ専門学校へ留学し、指導者ライセンスやその他スポーツに携わる資格を持っている

彼が日本に留学した目的もサッカーの指導の勉強をするため

その為に中国の大学を中退し、日本語を勉強して日本へ

 

この行動力にまず私は共感する

やりたいことやるためにまず行動すること

そして既に我々のクラブに加入したいという意思があること

 

そこで私は一度見学に来てほしいと伝える

彼はテレビ電話をした翌日に蘇州に来る決断をした

この行動力に私は感動してしまった

 

実際彼と会ってみると

面白いほどに話が合う

サッカーのことを話すとそれぞれの考え方が似ている

 

彼は日本で相当サッカーに関して勉強してきたんだなと感じ取ることが出来た

彼はその翌週に我々クラブに正式加入した

 

そして1ヶ月以上が既に経つ

私は運命的に彼と出会うことが出来たんだと思う

 

Twitterを日頃から発信し続けていること

育成に関して常日頃情報を収集していること

これも一つ私の行動力である

 

私もかつて20代前半の頃は行動力を武器にしてきた

中国に渡り、日本へ帰国の際は関西、関東のクラブや学校へ練習見学へ向かう

中国国内でも練習見学に日本人指導者の方がいるクラブや地域へ出向く

 

これには時間もお金も惜しむことなく費やしてきた

やはりこの様な行動力がその人の人生を大きく変えていく

それは環境を変えることに繋がり

人として成長していくことになるからだ

 

さて、我々クラブは優秀な人材を募集すると共に

これから中国サッカーの育成環境を引っ張る存在になっていく

簡単なことではないがその一歩を踏み出さなければ何事も始まらない

 

 

Enjoy Football

 

 

区長杯準決勝

 

2年連続2つのカテゴリーで準決勝進出

これは学校側にも満足してもらっている結果

 

それでも子供達、我々スタッフは常に優勝を目指している

そんな中の大一番

 

乙組の試合からスタート

準決勝の相手は優勝候補のチーム

注意しなければならない選手の特徴と傾向はスカウティング済み

我々はどこを狙っていくか準備はしてきた

 

それがこの試合見事にハマる

相手のDFラインのスピードとボールコントロールの部分に少し難があったので

前からプレスをかける

 

それが功を奏して先制点を奪う

しかしそこから怒涛の相手の反撃が始まる

なんとか凌いでいたがサイドを崩されボールウォッチャーになり

フリーの選手にゴールを奪われる

 

1−1になり延長戦を予感させたが

相手も同点になり少し落ち着いたところをまたプレスでつく

同点にされてから落ちることなく

 

勝ち越し点を奪う

そんな彼女たちの成長と強さを感じた

下馬評ではおそらく我々が負けると予想されていたが

見事ジャイアントキリングを達成した

決勝進出と共に、市長杯への出場権も獲得した

 

さて次は甲組の準決勝

対戦相手はグループリーグでPK戦の末に負けた相手

この試合、子供たちが私以上に気合が入っていた

何故なら前回対戦した際にPK戦後、相手指導者が私に対して

侮辱的行為を行ったこと、そして準々決勝のウォーミングアップ中に

そのチームと指導者が我々に対して挑発的行為をし続けたこと

 

私自身相手にしていなかったが

子供たちは相当悔しい思いをし、面子を潰されたと感じていたのだろうと感じた

そのような経緯もあり、私は彼女たちに冷静にプレーすることを伝える

 

試合の展開は一進一退の攻防が続く

それでも我々は特に危ないシーンがあったわけではなく

その反面これと言って決定的チャンスがあったわけでもなかった

 

そして相手の思惑通りこの試合もPK戦までもつれ込む

非常に悔しいが残念ながら再度PK戦で負けてしまい

決勝進出は果たせず3位決定戦へ進むことになった

この時点で市長杯への進出もなくなった

 

試合後キャプテンはピッチに泣き崩れ立ち上がることが出来ないほど

この試合、この大会にかける思いがあった

この学校の女子サッカー部の歴史を築き上げてきたのは紛れもなく彼女たちで

絶対王者としてこの地区での存在価値を作ってきたが最後はその頂点までは辿り着くことは出来なかった

 

全てにおいて成功することはなく

失敗から成長していく、今回彼女たちは初めて挫折(失敗)ということを経験したのかもしれない

これはサッカー人生ではなく彼女たちの人生において大きな価値となることを私は望んでいる

 

この試合でもまた我々は侮辱的行為を相手指導者にされる

これはある意味私というよりも日本人に対しての行為なのかもしれないと感じている

彼自身プロクラブのアカデミーでやってきた経歴があり自分に自信があるのだろう

それを一回りくらい年下の日本人指導者に負けるわけがないと

 

日本人に対しての嫌悪なのか、中国サッカーが抱えるコンプレックスなのか

私にはどうでもいいことだが

子供達の舞台を壊す行為に関してはこの指導者のレベルの低さを残念に思う

勝利が全てではないというのはこういった部分のことだと思う

勝てばそれが正義なのか?!

 

我々学校の先生たちはこの行為を重く受け止め

ゲーム分析用に撮影していた動画内のその行為が写っていたので

大会本部に通報し訴えることとなった

 

後味の悪いことになったが

次の試合に向けて更に準備が必要となる

 

Enjoy  Football

区長杯準々決勝

甲組乙組ともにグループリーグを2位通過で突破し

いよいよ決勝トーナメントの始まりとなる

 

2位通過はグループリーグ1位通過の対戦相手を抽選で引くことになる

抽選結果はどちらも対戦したことがある相手

そのため戦い方を確認し易いと思っていたが、実際はそうではなかった

 

乙組の試合が先に行われた

試合の目標は開始5分で得点を奪うこと

そして1vs1の強度を高めて、確実にボールを奪い攻撃に素早く繋げるということを伝えた

 

相手を知っているとはいえ、グループリーグを1位通過してきたチーム

油断は出来ない相手

 

そんな中、開始3分にサイドの突破から逆サイドの選手が中に入り込み無人のゴールへ流し込む

さて一つ目の目標がクリアされる

このゴールによって相手は前がかりになるが基本はロングボールを蹴り込んでくるのみ

そのためこちらがボールを保持して、サイドからチャンスを伺う

 

前半は終始ボールを保持し、ペナルティエリア内への進入回数を増やすが

得点までは奪えず1−0で前半を折り返す

 

後半も開始5分で得点を奪うことを目標に挑む

しかし反対に相手に開始4分でフリーキックを直接打ち込まれる

 

1−1となったこの試合

ここからが我々の力を試される時間となる

相手は8人全員がペナルティエリア付近に陣取り

完全にPK戦狙いのシフトに打ちでた

 

ここからはハーフコートゲームへと変わる

ボールを右へ左へと回しながら、穴が開くことを狙い、隙間を見つける

何度も何度もペナルティエリア内に進入するのだが最後の最後で弾き出される

 

我慢強く何度もボールを揺さぶる

残り1分を前に今までのジャブの様な両サイドへの揺さぶりが功を奏す

右サイドからクロスを入れると相手GKがポジショニングを誤り

我々のFWが無人のゴールに流し込む

 

ゴールから1分後試合終了のホイッスル

苦しんだ試合展開であるが見事準決勝に進出する

準決勝に進出した他の3チームは全て予選を1位通過している

ここでひっくり返すことが出来た

 

次に甲組の試合が始まる

甲組の試合目標も開始5分で得点を奪う

そして、相手にシュートを打たせないということ

 

キックオフ待つ時に相手のフォーメーションを見て

この試合も簡単にいかない事を予感させた

 

相手はFW1枚以外を残して全員ペナルティエリア付近にベタつき

我々は相手のこの守備体形に少し焦りを見せてしまう

確かに今までこの様な作戦を用いられたことはなかった

乙組含めてこの日が初めての体験

 

そのため私自身も多くのことを準備出来たわけではない

それでも我慢強く急がずに相手を揺さぶり続けることを提案していたが

子供達の心理的ストレスは大きくのしかかる

 

前半は0−0で得点を奪えずに終わる

逆に相手にはシュートを打たせることもなくハーフコートゲームで折り返す

 

後半戦も難しい時間帯が続く

攻め急いでしまいなかなか思うようにいかない

それでも残り5分ついに均衡が破られる

バイタルエリアでワンツーでサイドに抜け出し

更にそのボールを折り返す

 

複数の選手が交差する中

最後にボールに触れたのは途中出場した選手

チームのボルテージが一気に高まる

この試合の相手も最初からPK戦狙いで試合に臨んできた

そこを撃ち負かせるようになったのは強くなった証だが

攻撃パターンを持ち合わせていないという課題も出た

 

この様な経験は非常に稀だ

日本代表がアジアで戦う時に相手にベタ引きされる感覚はこんな感じなんだろうな

どうこじ開けていけばいいのかを考えさせられた

これは指導者として成長のチャンスを感じた

 

準々決勝を突破しついにベスト4進出

甲組乙組ともに2年連続でベスト4

次の試合両チーム勝てば市長杯の出場権を獲得出来る

楽しみな戦いはまだ続く

 

 

Enjoy  Football

 

 

 

 

成功していく人とは

 

私は中国に来て11年目を迎えている

中国語が一切できない状態で中国に渡り

当時は日本人の数名と連んでいた

 

しかし中国語を学ぶにつれて日本人コミュニティから離れ

基本は中国人のコミュニティに入り、現地の方々と交流を持つようにした

これは中国に来て2.3年目のこと

 

それからは本当に日本人の方との知り合いも数名だけ

ましてや友達と言える方はほぼいない

 

元々あまり上下関係や日本の体育会系のスタイルが自分には合っていない

だから日本での仕事を選ばなかったのかもしれない、というよりも出来なかったのかもしれない

 

私はそんなスタイルで今まで過ごしてきた

クラブ経営をするというタイミングで中国現地で起業した方やビジネスに精通している

日本人の方々と交流を持つようになってきた

 

それでも自分の尊敬できる方だけとの付き合いという言い方が正しい

 

中国に来る前

海外経験のある方と話をした時に忠告されたことがある

日本人の小さなコミュニティの中で足の引っ張り合いがあるから気をつけたほうがいいよ

という話だった

 

これは今でも心に残っている言葉

だからこそ感じる

 

中国に来る日本人サッカー指導者の方は年々増えている

やはり横の繋がりがある世界なので誰かしらとはどこかで繋がっている

とはいえ、私は日本での指導歴よりも中国での指導歴が長いので

特に馴染みのある方や先輩といった方はいない

 

中国でお世話になった方はいるが

寂しいことに昨年末に日本に帰国された

 

というのが現状

 

正直私は自分でクラブを経営して

クラブ方針や人事、様々なことを決めることが出来る

しかし多くの指導者の方はクラブから要求されたことを実行しなければならない

それが中国人オーナーとなるとかなり厄介だと

私自身も経験してきていることだからわかることだが

 

正直日本人指導者の評価は中国国内では非常に高い

それでも一部の指導者によって良い印象を持たないサッカー関係者も中にはいるという

それは日本人同士の足の引っ張り合い

或いは指導力が無いにも関わらず高給取りだとか

 

これは中国国内にもサッカー観に長けている人々はいる

そんな方々が90年代2000年代初期の指導を求めているだろうか

負けて走らせる時代は終わっている

 

私はこれからも中国サッカー発展のために

草の根サッカー界隈で尽力していくが、中国で成功していく指導者は得てして

人間的に優れている、クラブや周りから応援され必要とされる方々だ

 

私もそんな指導者であり、クラブ経営者になっていく

このクラブが周りから応援されるチームになるために

区長杯グループリーグ第3節

 

甲組(5.6年生)は第2節で敗れ

チーム内改革を行う…

全てのポジションを一旦白紙に戻し

新たなポジションでプレーすること

 

これは試合後に私が考えた事だが

翌週のミーティングで彼女達からも同じ意見が出た

この彼女達から出た意見というのも非常に嬉しいサプライズであった

 

以前経験したポジションに戻る選手もいれば

初めてプレーするポジションの選手もいる

 

区長杯グループリーグ第3節を前に一度練習試合を組み、ここで新たなポジションでのプレーを実践する

この試合での手応えを感じ

区長杯グループリーグ第3節ではこの新たなポジションでプレーする事を彼女達と確認する

 

試合当日彼女達は凄くリラックスしていた

これまでのプレーの不安から解放されたかの様に試合中も躍動感を魅せる

ボール試合率も高まり、FWの選手も得点

 

得点差はなかったものの、サブの選手達もピッチに立つことが出来

これからのチームの可能性を感じさせてくれた

自信を取り戻したチームに見える

 

一方乙組はというと

予選突破を既に決めていたが第3節で1位通過か2位通過かを

決める一戦となった

 

相手は優勝候補

半年前に乙組の初めての対外試合の相手

当時は9−0の大敗を喫した

 

そんな相手とどこまで差を縮めることが出来ているか

我々がどれだけ成長しているかの試せる試合となった

 

試合展開は相手はロングボールこれは半年前と変わらないスタイルであった

一方の我々はDFラインからビルドアップ、両サイドから攻撃のチャンスを伺うスタイル

 

個々の部分で相手に劣る我々はボールをしっかり繋ぎ

チャンスのタイミングでドリブルで仕掛ける

内容としては凄く満足のいくものであったが

最終スコアは0−2と敗戦

 

この試合唯一ティーチングをしてしまった時に

案の定失点してしまう、こちらの反案ミスによるものだった

指導者として反省すべき点

 

それでも子供達は試合後満足げにしていた

加えて保護者の方達も

半年前の大敗からここまでの成長ぶり

ましてや相手よりもサッカーをしていたと

直接声をかけてくれた保護者の方もいた

 

さて甲組乙組共に2位通過となった今年の区長杯

決勝トーナメントは見事勝ち上がることが出来るのか

しっかりと準備していきたい

 

 

Enjoy  Fotball