2020年を振り返る part6 - チャイニーズドリームを掴むのか⁈ 街クラブサッカー指導者+経営者
中国の校园足球(学校サッカー)は年々取り組みがヒートアップしている
特に小学生年代の競争は凄まじいモノとなっている
そんなプレッシャーの掛かる大会が年に一度訪れる、日本でいう選手権の様なものだ
その名も区長杯
各地区でカテゴリー別に大会が行われる
私が指導している女子サッカー部もこの大会に出場した
乙組(3.4年生)
2021年1月からスタートしたチーム
5.6年生と一緒にトレーニングを積んできた事で
プレースピードや強度、基準値というものが一年目のチームとは思えない仕上がりであったが…
15チーム中4位に終わった
予選リーグは問題なく勝ち上がったが
やはりトーナメントとなると簡単にはいかない
それでもベスト4に残ったのは大きな成果だ
上位3チームは去年の区長杯を経験している
この差は大きかった…それでも準決勝、3.4位決定戦ではあと一歩の所で惜しくも敗れた
甲組(5.6年生)
区長杯を前にチームのキャプテンでエースが骨折してしまい不在となる…
チームへの影響が大きいと心配していたが
他のメンバー達が彼女の為にもという想いで戦った
5年生は前年の乙組時に優勝を経験し、市長杯を戦い、夏に故蘇晩報杯で準優勝とかなり経験豊富になってきた
そんな彼女達が中心になり戦った
8人中7人が5年生という布陣
それでも無失点で危なげなく決勝まで進んだ
彼女達には日頃から区長杯は通過点
我々が目指すのは市長杯での結果と唱えてきた
そんなプレッシャーを感じながらも前評判通り決勝を戦う姿は素晴らしかったが…
決勝戦という大舞台
これまでも経験してきているであろう彼女達だったが、緊張のあまり身体が動かない
そんな状況の中、初めて失点してしまう
それが追い討ちをかけ彼女達のメンタルは崩れかける
前半を0-1で折り返す
保護者達が泣きじゃくる彼女達の姿を見て堪えられず寄り添う
それでもまずは彼女達だけでのミーティングを行わせる
最後に私からは、『全く問題ない、まずは一点、一つずつクリアしていこう』
『この困難を乗り越えたらもっと強くなれるぞ、最高じゃないか!』
私は負ける気がしなかった
この試合まだ彼女達の半分の力も出せていない
後半たたみかける勢いがあると信じていた
なかなか点が入らず後半の時計は進んでいく
彼女達は焦りはじめる、それでも大丈夫だから
サイドからの攻撃を繰り返す様に声をかけ続けた
残り5分コーナーキックのこぼれ球をボランチの選手がミドルシュート…GKの頭上を越しネットを揺らす
彼女達はもちろん
保護者達、先生方の雄叫びがピッチに響く
この瞬間は相当興奮するシーンとなった
スコアはドローのままPK戦へ
PK戦には自信を持っていた、日頃から練習していたので心配なかった
そしてPK戦の末に見事勝利を挙げ
区長杯女子甲組で優勝を果たした
これにより次の市長杯への参加資格を得る
これでやっと我々が目指すモノにチャレンジ出来る
区長杯は通過点
市長杯へ参加し、結果を残す事をこの学校の女子サッカー部の基準にしていきたい
この女子サッカー部のDNAを次の世代へと繋げていく
We are the Champions