チャイニーズドリームを掴むのか⁈ 街クラブサッカー指導者+経営者

中国タウンクラブ経営5年目、指導者としては15年目。 世界に羽ばたく選手と指導者の育成

2024年のスタート

 

日本で元旦を過ごし

日本で春節を過ごした

 

こんなことはこれまで中国に来て12年初めてのこと

家族と一緒に過ごせる時間の尊さを感じる

 

そんな家族とこれからも長く過ごせるためには

私がもっと頑張らないとならない

 

そこで今年は大きな変化を自分に与えていこうと考える

 

これまでは指導者と経営者という立場で進めてきたが

指導者という肩書きを徐々に外していきたいと考えている

 

より良い指導者を目指しこれまで突っ走ってきた

指導者で飯を食べれる状態になったが

中国のこの環境下で指導者としての安定性はない

 

プロクラブでさえ潰れる

そんな現実を見続けた私は指導者として高みを目指すことをいつしか止めた

 

クラブの経営を始めてからは

クラブの成長と発展を考え、どんな事ができるかを毎日考えている

 

 

それは指導者という立場ではなく経営者

そしてそれが新たな仕事に繋がるチャンスが出てきている

新たな事業を一つ一つ作り上げ

そこで収益を上げることができればクラブへの投資に繋げられる

 

 

次のステージに来た感覚はある

私がいつまでも現場に立っていることはクラブに取ってベストな判断ではない

これから更に忙しくなる、日本と中国を往復しながら中国国内も回る

 

今後はこれから取り組む事業のことも紹介していきたいと思う

指導者としての時間はまだ残っている

その残りの時間で更に良い指導者になるためにも頑張っていかなければならない

 

明らかに勝負の年となる一年

不安に押しつぶされそうになるがやらなければ何も生まれないことは理解している

ただ直向きに進むのみ

 

Enjoy  Football

 

 

 

 

直近の話でいうと

 

半年を振り返る予定ですが

まずは記憶に新しい直近のことについて今日は話します

 

毎年1回開催される学校チームの大会区長杯

これが11月から12月頭にかけて行われた

 

私は今年3.4年生を担当し大会に挑んだ

今年の区長杯は特にどこが優勝するのかという前評判はなく

誰もが優勝を目指した

 

前回覇者ということもあり

予選リーグの組み合わせ抽選ではレベルの高いチームと対戦するチャンスを得られず

初戦14−0、次戦11−0と大差をつけて予選リーグを突破

これだけ点差をつけていたので、全ての選手を出すことができたのだが

チームのレベルはそこまで上がらなかった

 

やはり緊張感がある場面、相手にも特徴がある状況

これを経験できなかったのはその先のトーナメントに影響を与えると危惧していた

 

決勝トーナメント1回戦

レベル差で言えば圧倒的な強さを見せなければという試合ではあったが

まさに緊張感、これまでの表情雰囲気が違う彼女達

冗談が通じず、笑顔を引き出せない

 

不安は的中する

試合の展開はこちらがボールを試合する

それでも最後シュートまでボールを運べない

逆に前がかりになりすぎて、カウンターを喰らう場面も

 

それでも運も味方につけ

前半試合終了間際にコーナーキックからオウンゴールを得る

1−0で前半を終えたことでベンチに戻ってくる彼女たちの表情が少し和らいでいた

 

後半に追加点を加えて2−0の勝利

決勝トーナメント簡単ではない試合をものにできたことで彼女達は自信を得た

 

準決勝は予選リーグでも圧倒的な強さを見せていたチーム

夏休みに一度練習試合をしている相手、その時の印象が身体が大きいというイメージ

 

対峙してみるとやはり我々の選手達よりも大きい

圧力とパワーに負けてしまうのか…という不安があったのだが

開始5分で難なく先制に成功するが、すぐに1点返されてしまう

 

それでもまた運が味方につく

前の試合同様にコーナーキックでオウンゴールを誘発

勝ち越しに成功する

 

すると後半勢いをつけた我々はDF陣の頑張りに後押しされた前線が躍動し

追加点を重ね終わってみれば4−1の差をつけた、この試合スコアに比例するように試合内容も素晴らしかった

この試合を勝ち見事決勝進出決定、来学期の市長杯参加資格の獲得に成功する

 

そしてこの試合で大会初失点をしたもののDFラインの成長を感じ、彼女達も手応えを感じていた

子供達の成長スピードに本当に毎年のように感心する

 

決勝戦の相手はこれまた同じく夏休み明けに練習試合をしていたチーム

その時の印象はこれもまた同じく身体が大きいこと、そして両サイドにスピードが速い選手がいたこと

試合前にはこのポイントを注意していた

 

我々のゲームプランは毎試合開始5分以内に先制することというのを徹底していたが

逆に相手に3分で先制されるという初めて相手を追う展開となった

 

決勝戦でこのような展開私としては絶されている感じでめちゃくちゃわくわくしていた

ハーフタイムにも彼女達にこんな経験はなかなか出来ないぞと

こういった逆境の展開の中で自分たちで壁を乗り越えていこうと

伝えた

 

校長先生も応援に駆けつけていたのでコメントをもらい、いよいよ後半

ゲームの流れは我々が握っているがなかなか得点が奪えない

残り時間わずか、相手プレーに集中力が欠けて来ている中

ゴール前でフリーキックを獲得、これを直接ゴールネットに突き刺し同点に

 

前後半では決着がつかずにPK戦へ

PKに関しては我々は日頃から準備をしていた

相手のキッカーの状態を見ると練習をしていなかったように伺える

こちらは全員成功、相手は全員失敗

 

彼女達は自ら逆境を乗り越えた

乙組(3.4年生)の部では2連覇を達成

学校としては4大会連続の優勝を獲得

 

保護者達が応援に駆けつけてくれている中で優勝できたことは

大きな影響を与えることになる

 

優勝したことによって市長杯の出場権と同時に地区選抜サッカー大会への出場資格も得ることになった

結果を残すことで広がる今の中国サッカーの現状

その中で4年連続で結果を出せたことはとても大きい、そして自信に繋がる

 

さあ今後の彼女達の活躍を期待したい

 

Enjoy Football

 

半年ぶりのブログ更新

 

今年はコロナ規制が緩和され既に自由に行き来できる状況になり

私は1年で3度日本に帰国することができ、今年の年末年越しも日本で過ごすことが出来る

 

1年で4度の日本帰国は中国に来て12年以来初めてのこと

それだけ行き来が楽になったということ

 

さて、クラブの経営はというと

コロナ以降経済のダメージを受けている中国国内の状況は芳しくなく

 

我々グラスルーツの街クラブでさえも少なからず影響を受けている

それでも学校との契約、幼稚園との契約は継続

ここに関しては契約数が増える予定である

 

週末のクラブというと

9月から平日の夜もクラスを開校し

徐々に全体的な会員数は増えている

これはSamurai Blueの躍進、なでしこジャパンの活躍などで

日本のサッカー、育成、指導者の評価が高まったことにも要因がある

 

そして強化チームという位置付けのF.C.蘇州を立ち上げ

今後はクラブと学校チーム、セレクションなどを通じて優秀な選手を選抜し

大会に参戦していく

 

普及ー育成ー強化というラインはこれで形づけられた

これからはこの各レベルの基礎を固めて長期的に運営できるモデルを作っていくこと

 

クラブの経営は我慢強く粘り強くだとここ最近改めて感じている

2024年に向けて2023年の後期の振り返りをブログを通してやっていきたいと思う

 

–Enjoy Football–

 

日本人指導者の可能性と価値

 

コロナが収束、海外への行き来もこの3年間閉ざされていたものが解放されてきた中国

それに伴い中国の多くのクラブが外国人指導者の招聘を考え始める

 

資金的に余裕のあるクラブは例のごとくバンバン外国人指導者を呼ぶ

指導力の質は求めず、外国人指導者という肩書きだけに固執しているようにも見える

 

そんな中、やはり日本人指導者に対する評価は中国国内どこでも高い

最近では四川、広州、合肥のクラブが日本人指導者を欲しがっている

 

今回は安徽省合肥市のクラブからの依頼

これまでも外国人指導者の方が在籍した過去もあり

その中には日本人指導者の方もいたという

 

こういった街クラブは中国国内に案外ある

それでもサッカーバブル当時とは大きくかけ離れた待遇面にある

それでもおそらく日本のスクールや掛け持ちで指導をされている方々の待遇よりも

良いと思う

 

具体的な数字はここでは述べないが

(具体的な数字や中国での指導に興味のある方はご連絡ください)

ここ最近連絡をいただいたクラブそのような待遇であった

 

中国での生活はもちろん問題ない

おそらく貯金もできるくらいだろう

家族がいたりするとそれはわからなくなってくるが

独身の方なら問題ないと思う

 

私自身これから日本人指導者を求めているクラブを積極的に探し

日本人指導者とのマッチングをどんどん行っていこうと思っている

 

8月には日本に帰る予定があるので

中国サッカーに興味がある方や中国に来て指導がしたいという方は

気軽にご連絡ください、お会いして話すこともできますし

zoomなどでも随時お話しすることはできるので宜しければ

 

中国に来て成功してもらいたいというのはもちろんですが

日本人指導者としての価値とブランドを汚さずに活動してもらいたい

これが日本サッカーの発展に繋がっていくと信じています

 

Enjoy  Football

北京体育大学大学院生

 

 

先日小红书経由である学生から連絡をもらう

彼は日本に行き日本サッカーに触れたいと言う

 

日本の大学に留学するのか、専門学校に留学するのか

日本にある会社に就職してアルバイト指導者になるか

 

日本に行ってもおかれる環境によってそのサッカー環境は大きく変わる

そんな話をメールでしていく中で

 

蘇州に遊びに行っても良いかと話が進む

もちろん来るもの拒まず

彼は翌日に蘇州に来る

 

北京から飛行機、新幹線を乗り継いで来てくれた

北京体育大学の大学グッズも手土産に

 

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来てくれた当日は6時間ほどぶっ続けで話をしていた

そして翌日は我々クラブの練習に少し参加して、地元の大連に戻って行った

 

彼の凄いところは直ぐに行動できること

日本に行くために多くの方々に自らコンタクトを取っていた

その行動力は素晴らしい

 

そして大連に戻った後は

中国2部リーグに所属するプロクラブのアカデミーチームへ実習でアシスタントコーチとして帯同する

 

チャンスを得る人は常に行動し

情報へのアンテナを常に張り巡らせている

これは共通点であろう

 

00后の若者とコミュニケーションをとるのもまた面白い

そして彼らから学ぶことも

良い経験ができた

 

Enjoy  Football

 

 

夏休みの活動

 

中国の子供達は実質6月末から夏休みを迎える

学年末テストを終えるとそこからは登校日が成績を貰いにいくだけの最終日

 

実質テストを終えると夏休みに突入するのだが

今年の夏休みは学校側の練習スケジュールと連動して

クラブの活動も1ヶ月のみと設定した

 

7月前半と8月後半を休暇に

それによって子供達は家族と旅行に出かけたり

友達と遊ぶ時間も増えている

 

これは凄く大切でもっとその時間を設けたいとも考えているが

クラブを経営していく立場としては非常に悩ましい部分

 

強化を目指すチームは今後本格的に活動し

来年の夏には日本遠征を行う

もちろん大会に参加するためだ

 

最近また多くの方々と話す機会が増えているが

中国のビジネス的スピードと育成というスピード感は全く対極にある

経営者達は次のチャンスを掴むべく日々スピード感を求めている

 

逆に育成は時間をかけるもの

3.5.10年と先の未来を考えて子供たちに寄り添う

 

これを理解している

サッカー指導者やクラブ経営者は少ない

いかに目先の結果を求めるかだ

 

もちろんクラブを経営していくためには目先の結果が必要になる

だが、それではこの国のサッカーはどんどん廃れていく

 

やはり泥臭く我慢強く育成に向き合えるか

そして続けていくことが生き残るコツ

 

夏休みの過ごし方

スケジュールの立て方にも変化を交えて

今後のクラブの価値、魅力を存分に引き出してこう

 

 

大人のサッカースクール

 

昨年12月に一度体験会として大人のサッカースクールを開催した

8人の方に参加していただき、成功を収めた

 

そして今年の5月から定期的に大人のサッカースクールを開催

半年近く開催に時間がかかったのはグランドの確保が難しかった

サッカーのハード面は整ってきたといってもまだまだグランドの少なさは課題である

 

5月から毎週金曜日の夜に開催

当初は社会人の方だけであったが、最近では大学生・高校生など

学生の方々にも参加いただけるようになって

だいぶ活発的なスクールになってきた

 

このスクールの目的は

Enjoy  Footballここは子供達のスクールと軸は変えない

その中で個人の技術を高めるためにテーマを決めて行う

 

2ヶ月近くスクールをやって感じるのは

基礎運動能力が低いということ

アマチュアチームやサークルなどでサッカーをやっている方々ではあるが

身体操作、コーディネーションの部分は相当低い

 

スキップができなかったり、ステップワークが踏めない方も中にはいる

怪我なくサッカーを楽しめる環境作りをしている

 

さて、この大人のサッカースクール

どのように集客しているかというと圧倒的にSNS

 WeChat専用の動画プラットフォーム【视频号】と【小红书】の2つ

基本的に毎日動画を投稿しているが、まだまだ閲覧数は高くない

 

それでも過去の動画や記事を通じて大人のサッカースクールに興味のある方から

問い合わせが毎週の様にある、その様な経緯もあり学生たちの参加が増えているのだと思う

サッカーを楽しみたい方々にもっと楽しめる技術を習得してもらうためにこれからも続けていく

 

Enjoy  Football